AO.の音楽と楽器とお仕事とたくさんの物欲。

神がかった物欲衝動と趣味のまま長年継続している音楽活動、音楽スタジオに関する気ままなブログ。と、ビジネス中心度読書感想文。音楽中心かもしれないし、突き動かす物欲衝動で様々なものをレビューとかしてみようと思います。

"創造の狂気"読了。本当のdisneyがここに。

創造の狂気 ウォルト・ディズニー

こんなに読むのに時間がかかった本は久しぶりです。
昨今、ディスニーのホスピタリティに学ぶことも多く、
aostapp.hatenablog.com

また、直近では偉大な創業者の足跡覆ってみたいという思いも募り
aostapp.hatenablog.com

梅田の紀伊国屋で書籍を物色していたら出会った本がこれでした。
梅田本店 | 本の「今」がわかる 紀伊國屋書店

600ページを超えるこの書籍を手にとったときは圧巻で途方にくれましたが、分厚いだけは十分にあり、とてものめり込みました。というか私にとっては愛読書となりました。周りの全員にオススメしたい。

概要

濃厚に詳細に記された、アンクル・ウォルト改めウォルト・ディズニーの伝記になっています。後書きにも記されていますがおそらく国内で流通している一般的な書籍の中でもっとも

詳細に

記された伝記と思われます。

幼少期のウォルト少年の喜びと苦悩、
青少年期の第一次世界大戦の経験、
アニメーションとの出会い、
いくつかの創業。
オズワルドを経て、
ミッキー、ドナルドダックを生み出し、
世界初の長編本格アニメ映画 白雪姫の誕生。
さらなる高みを目さす最中、
第二次世界大戦へ突入。
戦争映画にも大きく寄与。
アミューズメントパークの革命として
ディズニーランドを生み出す。
さらなる大構想として、
芸術家たちのための都市計画、
ディズニーワールド,
未来実験都市epcot構想。

それらのなかで、まさに狂気とも呼ぶレベルの創造へのこだわりが随所に見られます。圧倒的な才能とこだわりを持ったウォルトは神格化され、その分、周りとの距離も自然とあく、いわば孤独な天才だったことがよくわかります。

感想

まず思ったことは。

ウォルトもジョブズも似てる

と思ったことです。iphonemacも持ってるんですが、ジョブズの本は読んだことないんです。ですがこの映画を見たことがありまして。


この映画のジョブズの印象とウォルトディズニーは本当によく似ています。
実現すべきと推し進めた狂気と呼ぶべきこだわりと推進力。信じるものは自分のみ。大きく未来を構想して凡人が理解できない歩幅で進んで行く。

創造者と呼ばれる人たちは似たような人種なのだなぁと改めて感じさせられました。

そして、本伝記はかなり客観的に書かれていて、ディズニーの偉人伝ではなく、人でなしなところやたくさんの失敗を経験することも十分に記載されています。そんなじゃじゃ馬ディズニーと二人三脚で万年喧嘩をしながら連れ添ったのが他ならぬ兄、ロイ・ディズニーでした。
この関係こそが、ディズニーを成功に導いたのだなぁと改めて感じさせられます。

まぁつらつらと書きましたがディズニーのすごさを改めて知らされます。たった一代でここまで世界中の人々から愛された人が他にいただろうかと改めて思います。

そう言われてみれば、

ディズニーって世界で一番知られた人なのかもしれないですね。

いやはや、とてもとても面白い本でした。これは愛読書です。そして、ディズニーが最後に自ら監修した「メリーポピンズ」はもう一度見たくなりましたね。

気づき

変化

事業や会社のことなどを考えながら読みふける毎日でした。そんな中で変化の許容という観点で考えたらこんな考えが浮かびました。

ジョブズiphoneも、ディズニーのミッキーもその他の全ても、これまでの人類史の中においてはスズメの涙にも満たないほどのさざ波、小さな変化である。
その小さな変化さえ、我々にとっては革命の如し。
そうなってくると、今目の前で起きている変化など、実は変化でもなんでも無い。そのなんでもないつまらない変化のようなただの事象を拒否し、保守に全力をつくす精神。

私の周りにはまだそんな人がたくさんいて、なんだかなーと思うことがよくありますね。

最高品質、最高のこだわり

ウォルトは徹底した最高品質をこだわる人でした。神は細部に宿るの名のごとく、です。映画であれば影の細部まで。ディズニーランドでは植樹の位置をメートル単位で詳細指定。

ウォルトが制作するコンテンツが見積もり予算に収まることはなかったようです。そのような、桁外れなこだわりが全ての人の想像を数段上を捉え、全世界を圧倒的に驚かせてきました。

また、名作バンビの制作においては、鹿を解剖してまでその動きの全てを観察したそうです。まさに狂気。。。

これも身の回りのみんなに言いたいですが、ただただ見積もり予算に収まらないことがクリエイティブだと思うと大きな間違いでありますw見積もりができないことを正当化する奴らが多いので苦言を言いたいwまぁウォルトもそうなのかもしれませんがw

おまけ

みなさん、

エドガー アラン ポー

って人がいたの知ってます?サモハンキンポーじゃないですよ。あの江戸川乱歩はもちろんエドガーを元に名付けられたみたいです。

雑学です。いや、僕が不勉強なだけかw

創造の狂気 ウォルト・ディズニー

創造の狂気 ウォルト・ディズニー