【新発表/10月30日新発売】最高峰マウス決定版！約3年ぶり進化の「MX MASTER 4」徹底レビュー

入力デバイスは「仕事の哲学」：なぜフラッグシップの進化を追うのか

ITマネジメントと経営に携わるAOです。最高のパフォーマンスを求めるプロフェッショナルであれば、私のように機材の進化に胸を躍らせるはずです。

私たちが使う入力デバイスは、単なる道具ではなく、「仕事の哲学」そのものです。

【速報】 2025年9月30日に発表されたLogicoolのフラッグシップマウス、MX MASTER 4は、前モデル（3S）から約3年ぶりにフルモデルチェンジを果たします。発売日は10月30日です。

その哲学は、「操作の無駄を徹底的に削ぎ落とすこと」。ポインターの画面内移動を極小化し、生産性の極限を追求しています。

>>MX MASTER 4の公式プレスリリースはこちら

press.logicool.co.jp

1. 触覚とAIの融合：MX MASTER 4の「2大革新」

MX MASTER 4の進化は、前モデル「MX MASTER 3S」で確立された基本性能の上に、AI時代の生産性を実現するための「インターフェースの再定義」が施された点にあります。

1-1. マウス操作の無駄を徹底排除する「Actions Ring」

最大の特徴が、親指エリアに新設された専用ボタンで呼び出す新しいショートカット機能「Actions Ring（アクションズリング）」です。

これは、キーボードショートカットやメニュー階層をたどる操作を、マウスの親指エリアからリング状のソフトウェアインターフェースで瞬時に実行する機能です。特に、ChatGPT、GeminiといったAIツールへのダイレクトアクセスがデフォルトで可能になった点は、現代のワークフローにおいて計り知れない価値があります。

ロジクールの検証では、この機能によって作業時間を最大33%削減、マウス移動量を最大63%削減できるとのこと。これは、時間を金で買うプロフェッショナルにとって、最大の導入理由となるでしょう。

1-2. ドラム機材に通じる「触覚フィードバック」の導入

機材マニアとして私が特に注目したのが、MXシリーズ初搭載の「触覚フィードバック」です。操作を指先に伝える振動（Haptic）によって、ショートカットの実行やデバイスの切り替えといった操作の結果を、指先に直感的に伝えます。

視覚情報に頼らず操作の確実性を高めることで、複雑な作業への没入感を高めます。このフィジカルなレスポンスは、操作の精度を求めるプロにとって不可欠な要素です。

2. フラッグシップの系譜：MX MASTER 3Sとの決定的な違い

MX MASTER 4の進化は、旧モデルの完成度の高さを土台に、未来志向の機能を追加した点にあります。

特徴	MX MASTER 4 (最新モデル)	MX MASTER 3S (旧フラッグシップ)	決定的な進化ポイント
革新機能	Actions Ring (AI連携/ショートカット)	Quiet Click (静音クリック)	作業効率の定量的な向上（時間33%削減）
操作フィーリング	触覚フィードバック搭載	なし	操作の没入感と確実性を強化
サムホイール	改良された配置	標準配置	人間工学のさらなる追求と精密性の向上
基本性能	8K DPI / Quiet Click	8K DPI / Quiet Click	最高水準の基本性能は踏襲

【AOの分析】サムホイールの改良は精密操作の哲学

ITマネージャーとしてデータやコードを扱い、趣味で音楽機材に触れる私にとって、改良されたサムホイールの配置変更は非常に重要な改善です。

わずか数ミリの上方移動ですが、これは人間工学に基づいた「指の自然な動きの範囲（スイートスポット）」にホイールを配置し直す意図があると推測されます。横スクロールを多用するExcel、動画編集、音楽制作などのシーンで、指の緊張（ストレイン）を軽減し、長時間の作業における精密なコントロールを可能にするでしょう。