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最近、キャンプ場での「視線の抜け」と「剛性」の両立について、ふと考えることがあります。 仕事柄、ITインフラの設計でも「堅牢さと柔軟性」のバランスを重視しますが、キャンプギアもまさにそれと同じ。
僕は現在、3FUL GEARのBeetle 16 2.0を愛用しています。
あの巨大なドーム空間を、驚くほど少ない手数で立ち上げられる合理性には、設営のたびに感心させられるんですよね。 正直、Beetle 16がある以上、新しい大型テントを導入する予定はありません。
ですが、TOMOUNTから登場した新作「TN-W TENT」の構造を見た時、少しばかり興味を惹かれました。
「トンネル型の弱点を、こうやって補強してきたか」と(笑)
トンネルの常識を疑う「W型クロス」の合理性
このTN-W最大の特徴は、独自の「W型クロスフレーム構造」にあります。 通常のトンネルテントは、並列に配置されたアーチ状のポールで構成されますよね。 設営は楽ですが、どうしても横方向の揺れや、風によるねじれには構造的な限界がある。
そこに対してTN-Wは、7001アルミニウム合金ポールをあえてW型に交差させています。 これ、Beetle 16のようなドームテントが持つ「ポールをクロスして合成を高める」という思想を、トンネル型に落とし込もうとした試みに見えます。
まぁ老舗はランドロックとかですけどね。
ドラムセットのハードウェアを組む際も、スタンドをただ立てるより、斜めに補強を入れるだけで安定感が劇的に変わります。 TN-Wのこのアプローチは、まさにその「理に適った補強」をデザインとして成立させている。 エンジニア的な視点で見ると、この「理」の通った設計には、つい関心してしまいます。
設営工数と引き換えに手に入れる「剛性」
ただし、Beetle 16を使い慣れた身からすると、気になるポイントも。 それはポールの「抜き差し」の手間です。
Beetle 16はあのサイズでありながら、ポールの通しが2か所で少なく、設営が早い。 対してこのTN-Wは、ポールをテントに通す箇所が4か所と相対的に多くなっています。 おそらく、設営の「手数の多さ」という点では、Beetle 16の方が一枚上手かなと感じます。
もちろん、一般的な2ルームテントに比べれば十分に簡単な部類だとは思います。 でも「一秒でも早く設営してビールを飲みたい」という効率重視派にとっては、このポールをテント通す作業が、ちょっとした儀式に感じるかもしれません(笑) この手間の分だけ「横風への安心感」を買っている、という解釈が必要ですね。
天窓がもたらす「空へのインフラ」
設営の手間を乗り越えた先にあるのが、TN-W最大の武器である「天井からの開放感」です。
天井に配置された3つのTPU窓。 これはBeetle 16も負けない開放感があります
(あれはもはや空ですw)
が、トンネル派生型でこれを実現してきましたね。 シュラフに寝転んだまま、夜空を定点観測できる。
それは寒い。。。
この体験は、密閉性の高いテントとはまた違ったベクトルの豊かさがありますよね。
雨天用のルーフフライを透過してくる光の加減も、ITガジェットのディスプレイを眺めるような、どこか現代的な心地よさがありそうです。
フライがTPUなのはいいかも!
実践的なスペックと収まりの良さ
スペックに関しても、ファミリーキャンプを軸に置いた非常にバランスの良い構成です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組立サイズ | 約485 x 355 x 195 cm |
| 収納サイズ | 約60 x 33 x 28 cm |
| 重量 | 約13.5 kg |
| 定員 | 3〜4人用 |
| 素材 | 210Tリップストップポリエステル |
| 耐水圧 | 3,000mm |
11歳と7歳の息子を連れた僕の家なら、リビングスペースをゆったり取れるサイズ感。 高さ195cmというのは、腰痛を抱えがちな40代キャンパーには、ロードバイクのポジション調整並みに重要な指標です(汗)
Beetle 16乗りとして、このテントをどう位置づけるか
では、Beetle 16から乗り換えるのか?と問われれば、答えは「NO」です。 あの圧倒的な耐風性能と、設営のたびに「やっぱり美しいな」と思わせてくれる造形美。 そこに注ぎ込まれた設計思想への信頼は、僕の中で揺るぎないものです。
しかし、もし僕が「設営のしやすさ」と「構造的な安心感」、そして「空が見える開放感」を初めての2ルームテントに求めるなら、このTN-Wは有力な候補になります。
特に、この価格帯でW型クロスフレームという構造的工夫を盛り込んできたのは、かなりの意欲作だと感じます。
これからキャンプ始める人がいたらお勧めするかなー
このテントは、単なる既存モデルのコピーではなく、構造に対して明確な「意志」を持って設計されている。 そこが、僕のような機材好きを惹きつける理由なんだと思います。
趣味の部屋の延長としてのキャンプ
結局、僕らがテントに求めているのは、自分たちの「趣味の部屋」をいかにフィールドに持ち出すか、ということではないでしょうか。 ドラムのセッティングを微調整するように、テントの張り方一つにこだわる。 TN-Wは、そんな「こだわり甲斐」のある構造をしています。
僕はこれからもBeetle 16を相棒にしますが、キャンプ場でこのTN-Wを見かけたら、きっとコーヒーを片手に、その交差するポールの角度をじっくり観察しに行ってしまうでしょうね(笑)
さて、beetleのメンテナンスでもしようかな。キャンプ行きたくなってきました。
