20年ぶりにアメカジへ回帰！ヘビーネルシャツの魅力と「FIVE BROTHER」の歴史に迫る

「アメカジ」――この言葉を聞くと、どんなスタイルを思い浮かべますか？　私の記憶を辿ると、20年ほど前、若かりし頃に夢中になったあの頃のスタイルが蘇ります。当時はカレッジスタイルが主流でしたが、時を経て、今再びアメカジ、特にワークウェアスタイルに惹かれています。昔乗っていたビンテージカーや、今も好きなアメカジデニムやスニーカー、そしてキャンプガジェットも、どこか質実剛健で味わい深いものが好きだからかもしれません。

そんな私にとって、ネルシャツはアメカジの温故知新を体現するアイテムであり、ワークウェアの記憶と強く結びついています。今回は、そんなアメカジの王道を行くブランド、「ファイブブラザー（FIVE BROTHER）」のヘビーネルシャツに焦点を当て、その魅力に迫ります。

ヘビーネルシャツとは？そのディテールに迫る

ネルシャツと一言で言っても、その生地の厚みや風合いは様々。その中でも「ヘビーネルシャツ」は、その名の通り、厚手でしっかりとした生地感が特徴です。

ヘビーネルシャツの魅力的なディテール

肉厚な生地： 一般的なネルシャツよりも厚く、重厚感のある生地は、保温性に優れ、真冬でも頼りになる一枚です。この厚みが、アウターのような存在感を放ちます。
起毛感： 表面が起毛されているため、肌触りが非常に柔らかく、暖かみがあります。まるでブランケットに包まれているかのような、ふんわりとした着心地です。
頑丈な縫製： ワークウェアとしてのルーツを持つため、丈夫な縫製はヘビーネルシャツの生命線。長年の着用にも耐えうる堅牢な作りは、まさに「一生モノ」と呼ぶにふさわしい品質です。
空環（あきかん）仕上げ： ヴィンテージのワークシャツに見られる特殊な縫製が施されているモデルもあります。これは、糸がほつれた際に、そこからさらに解けないようにするための工夫で、当時の職人技を感じさせます。

ファイブブラザー：130年以上の歴史を持つワークウェアブランド

「ファイブブラザー」と聞くと、多くのアメカジファンは「あのヘビーネルシャツのブランドか！」と思い浮かべるのではないでしょうか。このブランドの歴史は古く、1890年にアメリカ・ニューヨークで創業されました。

創業者のモーリス・ファインと5人の息子たちが事業を立ち上げたことが、ブランド名の由来と言われています。当初から、品質の高さと耐久性を追求し、労働者たちの間で信頼を得ていきました。

20世紀末に一度ブランド活動を休止しますが、その人気と品質を惜しむ声は多く、日本の企業によって、そのDNAは受け継がれ、復活を遂げました。現在も、創業当時のクラフトマンシップはそのままに、現代のニーズに合わせたアップデートが施され、多くのファンを魅了しています。

なぜ今、ファイブブラザーのヘビーネルシャツを選ぶのか？

私が再びアメカジ、特にワークウェアスタイルに惹かれているように、あの頃の「本物」への憧れは、年齢を重ねるごとに増していくように感じます。ファイブブラザーのヘビーネルシャツは、まさにそんな「本物」の魅力を凝縮したアイテムです。

時代を超えて愛される定番のバッファローチェック柄は、一枚で着ても、アウターのインナーとしても存在感を放ち、どんなボトムスとも相性抜群です。特に、育てているデニムと合わせれば、まさに最強のコーディネート。着るほどに体に馴染み、自分だけの一着に育っていく過程は、IT業界のマネジメント業務でロジックを組み立てるのとはまた違う、感覚的な楽しさがあります。

また、そのタフさから、ファミリーキャンプなどのアウトドアシーンでも大活躍してくれます。肉厚で暖かく、焚き火の火の粉にも強いので、安心して着られます。私も焚き火を囲む際に愛用していて、このシャツ一枚でキャンプの楽しさが倍増します。

まさに、ファッションアイテムとしてだけでなく、人生の相棒として、長く付き合える一枚なのです。