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書斎の窓、西向きなんです。夕方になると容赦なく西日が刺さってきて、エアコンの設定温度をどれだけ下げても「涼しい」と「暑い」がせめぎ合う時間帯がある。冷えているのは部屋の空気なのか、それとも自分の顔なのか。ここがずっと曖昧だった。
そんな中で見つけたのが、東京Deco(ROOMMATE)の2WAYスリムファン d000。
モニターの上に引っ掛けるだけの扇風機、というビジュアルにまず目を引かれた。あなたの書斎やデスクにも、似たような「西日タイム」、ありませんか?
冷やすのは部屋じゃなく、発熱源そのものだった
サーバールームの空調は、実は部屋全体を均一に冷やしているわけではない。サーバーラックという発熱源をピンポイントで狙う「コールドアイル」という考え方がある。
- エアコン:環境(部屋)を冷やす装置
- ラック直撃の送風:発熱源そのものを狙う装置
役割がそもそも違う。自分の書斎も同じ構造だと気づいた。
エアコンが冷やしているもの
エアコンが相手にしているのは、西日で暖まった部屋という「環境」全体。設定温度を下げても、窓際からの熱がじわじわ供給され続けるので、体感は思ったほど下がらない。
顔がのぼせている本当の理由
顔がのぼせる原因は、モニターとノートPCの熱、そして何より自分自身の体温という「発熱源」にある。部屋を冷やす戦いと、自分を冷やす戦いは、そもそも別の戦場というのが、d000を触っていて一番腑に落ちた発見だった。
d000がやっているのは、まさにこの発熱源への直接送風。モニター上部の縁に掛けるだけで、顔の高さから30.5cmの広い送風口が正面を向く。デスクの上に扇風機を置くスペースを、一切使わない。
「デッドスペース活用」という言葉に、機材ラックの余白管理を思い出す
商品説明には「モニター上のデッドスペースを活用」とある。この発想、実はサーバーラックの空きユニット管理にも通じるところがある。
- 使っていない空間に、新しい役割を持たせる
- 既存の配置(モニター、デスク)を変えずに機能を追加する
- 専有スペースゼロで冷却力だけを足す
空きユニットに機材を追加するときの感覚に近い。今あるものを動かさず、隙間に機能を差し込む。デスクを広げる工事も、配置換えの手間もいらないというのは、導入コストの低さとしてかなり刺さるポイントだった(笑)。
4モーターという冗長設計
30.5cmの送風口の中に、モーターが1つではなく4つ入っている。1モーター構成だと、風量を上げたときに中央だけ強くて端が弱いというムラが起きやすい。4モーター分散なら、面全体でほぼ均一な風が出せる計算になる。
冗長化というと「壊れたときの保険」というイメージが強いけれど、ここでの4モーターは可用性ではなく品質の均一化のための冗長。同じ「複数」でも、目的が変われば設計の意味も変わってくる。
角度調整という可変性
風向きは最大60度まで調整できる。座り姿勢は日によって微妙に変わるし、椅子の高さを変えることもある。固定角度の扇風機だと、そのたびに扇風機自体の置き場所を調整する羽目になる。
角度側が可変であれば、人間側の姿勢が多少ブレても追従できる。「発熱源を狙い続ける」という目的からすると、自然な設計判断に見える。
卓上にも戻せる、2WAYという逃げ道
モニターに掛ける運用がメインだと思うけれど、付属スタンドを使えば卓上の縦置きファンとしても使える。ノートPC単体で作業していてモニターがない日、あるいはモニターの縁の厚みが合わなかった場合の逃げ道が用意されているのは地味にありがたい。
掛けても置いても、狙う先は結局「自分」だった。
コードレスで最大6時間(弱モード時)動く点も、テレワーク中に電源タップの取り合いをしなくて済む点で実用的。Type-C充電なので、PCから給電できる。出張先のホテルでも同じ発想で使えそうな気配がある(要検証、荷物には入れてみたい)。
スペック早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | d000(ROOMMATE/東京Deco) |
| サイズ | W75.7×D42.2×H35.3mm |
| 質量 | 約418g |
| 風量調整 | 3段階 |
| 角度調整 | 最大60度 |
| モーター数 | 4基 |
| バッテリー | リチウムイオン 4,000mAh |
| 使用時間 | 弱:約6時間/中:約2.5時間/強:約1.5時間 |
| 充電 | USB Type-C |
| 付属品 | スタンド、充電ケーブル、取扱説明書 |
| 参考価格 | 2,980円(要確認・時期により変動) |
西日の季節に、発熱源だけを狙う
エアコンで部屋を冷やす。d000で自分を狙う。役割を分けてしまえば、どちらも無理をしなくていい。
扇風機をモニターに掛けるという発想自体、最初は「面白そうだけどどうなの」と半信半疑だった。でも発熱源にピンポイントで送風するという理屈を知ると、なるほどと納得できる部分が大きい。部屋を冷やす前に、まず自分だけを狙ってみるという選択肢、試してみたくなりませんか?
