【ビルケン新商品】新型Loma（ロマ）はなぜBOSTONを超えた？ベルクロに隠された『クイック調整』のUX設計

突然ですが、ビルケン愛用者の皆さん、特に私のようなアメカジ好きの皆さん、定番のBOSTONの「一歩間違えると脱げそうになる」あの独特のホールド感と、どう付き合っていますか？足元をスッキリ見せたいけれど、サイズ調整が難しくて、いまいちフィットしない……なんて悩み、ありますよね。

250年近い歴史を持つドイツの老舗、ビルケンシュトックの2025年秋冬コレクションとして登場した新型モデル「Loma（ロマ）」は、定番クロッグの機能美を継承しつつ、この悩みに応える現代的な進化を遂げた一足だと感じています。

1. 250年の歴史と「UI/UX」の哲学

私がIT業界でマネジメントに携わる中で、「本質的な価値」と「革新」の両立を重視するように、ビルケンシュトックの魅力もまさに「温故知新」の精神にあると感じています。

この哲学こそ、私が長年愛用しているBOSTONやArizonaを手放せない理由です。最初は少し硬いフットベッドが、履き込むうちに自分の足型に馴染んでいく。この「育てていく感覚」こそ、デジタルデバイスにはない、ビルケン特有の喜びです。Lomaにも、この愛すべきフットベッドが不変で継承されていることに、まず安心しました。

👣 フットベッドの設計思想は「足を意識させない快適さ」

コルクと天然ゴムを混ぜたフットベッドは、足裏の凹凸に合わせて体重を均等に分散させるように設計されています。

最高の履き心地とは、「足を意識させない自然な快適さ」から生まれます。ビルケンシュトックのフットベッドは、まさしくこの哲学を足元で体現していると感じます。このような哲学が、単なるサンダルではない、多くのガジェット好きが『機能美』と評価する本物のギアたる所以です。

2. BOSTONからどう進化した？新型Loma（ロマ）の洗練

Lomaは、定番のクロッグ（サボ）モデル「BOSTON」をベースに、より洗練されたルックスを追求し、現代的な利便性を加えた、待望のアップデートモデルだと断言したい。クラシックなデザインを愛するアメカジ好きが、ファッション性と機能性の両立を求める現代の要求に応える、「温故知新」の答えだと言えるでしょう。

🚀 キーは「ベルクロ（面ファスナー）」によるクイック調整

Lomaの最も特筆すべき特徴は、アッパーのストラップにベルクロ（面ファスナー）を採用している点です。このベルクロ仕様がもたらす進化は、主に以下の3点に集約されます。

瞬時に微調整可能なクイック設定UX: バックル操作が不要な、ストレスフリーな脱着と調整。
アクティブなシーンに対応するホールド感の向上: 面でホールドする構造によるフィット感の強化。
素足/靴下履きにもシームレスに対応: 季節やスタイリングに合わせた柔軟な厚み調整。

モデル名	ストラップ構造	足元の印象	フィット感調整
Loma（新型クロッグ）	ベルクロ + アッパー1本	すっきり、モダン	瞬時に微調整可能
Boston（定番クロッグ）	バックル + アッパー1本	リラックス、クロッグ	段階的な調整