実家にある、父が使っていたソファ。
もう40年以上になるだろうか。
帰省するたびに、その椅子に腰掛けて、たわいのない話をしたり、ビールを飲んだりする。
そのソファこそ、カリモクの「Kチェア」だ。
僕にとって、この椅子は単なる家具じゃない。家族の歴史を静かに見守り、ともに時を刻んできた、大切な相棒なんだ。
そして、この素晴らしい椅子が、今「カリモク60」として復刻し、僕たちの世代にも愛されている。今回は、そんなKチェアの魅力に迫ってみたい。
カリモクってどんなブランド?日本の老舗家具メーカーの歴史
「カリモク」と聞けば、日本の家庭なら一度は耳にしたことがあるんじゃないだろうか。
もともと愛知県で木工所として創業したのは1940年。当時はミシンテーブルの木部やピアノ鍵盤などの部品を作っていた。そこから培われた「品質至上」の理念と、木工技術への飽くなき探究心が、現在のカリモクの礎になっている。
海外向けの家具製造で技術を磨き、1960年代には自社オリジナルの家具を作り始める。そして、1962年にKチェアが誕生したんだ。
カリモクの強みは、木を愛し、木を知り尽くしていること。その上で、人間工学に基づいた「座り心地研究」を重ねている。見た目のデザインだけでなく、長く快適に使えることを追求しているからこそ、多くの人に選ばれ続けているんだ。
Kチェアの魅力:なぜ半世紀以上も愛され続けるのか?
Kチェアが誕生したのは1962年。日本の高度経済成長期、洋室の普及とともに生まれた、まさに「時代を象徴する椅子」だ。
半世紀以上経った今でも、そのデザインは少しも古びていない。むしろ、モダンなインテリアにも、ヴィンテージ感あふれる空間にもすんなり馴染む。まさに普遍的なデザインと言えるだろう。
1. 日本の住まいにちょうどいい、コンパクトなサイズ感
海外出張で色々な国のホテルに泊まったりするけど、向こうのソファってやたらと大きいものが多い。でも、Kチェアは違う。
奥行きが70cmと浅く設計されているから、日本の住宅でも圧迫感がない。狭い部屋でもスッキリと配置できるし、掃除ロボットもラクラクと下の空間を通り抜けられるのも地味に嬉しいポイントだ。
2. 快適な座り心地と、飽きのこないデザイン
座ったときの絶妙な高さと、身体にフィットする背もたれ。
Sバネという、耐久性と適度な反発力を持つ素材を使っているから、長時間座っていても疲れにくい。子供たちとゲームをしたり、本を読んだりするのに最高の居場所になっている。
そういえば余談だが、僕の青春時代に大きな影響を与えた漫画「ツルモク独身寮」。実は、作中に登場する家具メーカー「ツルモク」は、作者自身がカリモク家具をモデルにしたと明言しているんだ。作者の窪之内英策先生が、デビュー前にカリモク家具に勤務していたという経験が、作品のリアリティに繋がっているのかもしれないな。
半世紀以上経っても色あせない名作家具が、漫画の世界でも僕たちの心を掴んでいたなんて、本当にすごいことだよな。
3. 「一生モノ」として使える、驚きのメンテナンス性
僕の実家のKチェアが40年以上経っても現役なのは、カリモクのメンテナンス体制がしっかりしているからだ。
Kチェアは組み立て式になっていて、例えばシート部分がへたってしまっても、パーツ交換が可能。
消耗したパーツだけを交換することで、いつまでも現役で使い続けることができる。これは「良いものを長く使う」という、今の時代にも通じる大切な価値観だと思う。
家族の歴史を紡ぐ、カリモク60 Kチェア
僕が子供の頃からあったKチェアに、今、僕の子供たちが座っている。
これは、僕が父から受け継いだ大切な財産であり、子供たちへと繋いでいきたい想いも詰まっている。
デザイン、座り心地、耐久性、そして何より長く愛せること。
カリモク60 Kチェアは、単なる椅子じゃない。家族の歴史をそっと支えてくれる、大切な家族の一員だ。
もし、これから新しいソファを探しているなら、ぜひこの名作をチェックしてみてほしい。きっとあなたの暮らしに、かけがえのない時間と温かさをもたらしてくれるはずだ。
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