長年愛用しているLevisのType IIIやLeeのCowboy Jacket。それぞれが持つ歴史やディテールに魅せられ、これまでたくさんのデニムジャケットを着てきました。新しいものを買っても、結局手に取るのは使い込んでクタッとなった相棒たち。まるでビンテージのType 2バスのように、時を重ねるごとに愛着が湧くんですよね。
そんな僕が最近、ぐっと心を掴まれたデニムジャケットがあります。それが今回紹介するプリズンブルース(PRISON BLUES)のウエスタンジャケットです。
囚人の手が紡ぐ、更生と希望の物語
このブランドに出会ってまず驚かされたのは、その名が示す通りの、あまりに異色な背景でした。プリズンブルースは、アメリカ・オレゴン州の州立刑務所内で、受刑者によって作られているという事実。
1989年、受刑者の社会復帰を支援するために始まったこのプロジェクト。彼らは刑務所という閉ざされた世界の中で、ミシンを踏み、生地を裁断し、一つひとつ丁寧にこのデニムジャケットを作り上げています。彼らの日々の労働は、単に賃金を得るためのものではありません。その収益は、被害者への賠償や、出所後の生活を支えるための資金に充てられるという、深い意味を持っているのです。
公式サイトには「Made on the Inside」という言葉が掲げられています。これは単なる生産地の表示ではなく、彼らが社会の一員として再び歩み出すための希望を、内側から紡ぎ出しているというメッセージに他なりません。この背景を知ると、ただの洋服として見ることはできなくなります。このジャケットには、人が更生しようと懸命に生きる、強く尊い物語が込められているのです。
プリズンブルースのブランド背景については、いくつかの情報源でも詳細に紹介されています。もし興味があれば、以下も参考にしてみてください。私もこちら参考にさせていただきました。
本物のワークウェアとしてのタフな生地
このジャケットの魅力は、ストーリーだけではありません。実際に手に取ると、そのタフさに驚かされます。使用されているのは、汎用性が高く、耐久性に優れた14.75オンスのデニム。
刑務所内の作業着として使われることを前提に作られているため、過酷な使用にも耐えうる頑丈さを備えています。縫製もワイルドで、糸の始末など無骨な表情をしています。これがまた、大量生産品にはない「味」なんです。ITの仕事でロジックや正確性を追求する日々を送っているからこそ、こういう人間味のあるアイテムに惹かれるのかもしれません。
着て、洗って、自分だけの「歴史」を刻む
今回購入したのは、まだ一度も洗っていないリジッド(生デニム)の状態。ここから色落ちさせていく過程が、このジャケットを育てる最大の醍醐味です。息子たちとキャンプへ行ったり、コーヒー豆を挽いたり、日常のあらゆるシーンでガシガシ着込んで、自分だけのヒゲやアタリを作っていく。
きっと数年後には、僕のライフスタイルがそのまま刻み込まれた、唯一無二のデニムジャケットになっているはずです。その過程を想像するだけで、ワクワクが止まりません。
他のアメカジブランドとは一味違う魅力
Levi'sのType IIIは洗練されたシルエット、LeeのCowboy Jacketは独特のポケットデザイン。それぞれに魅力がありますが、プリズンブルースはそれらとは全く違う存在です。
飾らない、機能性重視のデザインは、むしろ今の気分にぴったり。流行に左右されない、本物のワークウェアを求めている人にこそ、自信を持っておすすめしたい一着です。
プリズンブルースのデニムジャケットはこんな人におすすめ!
- デニムやワークウェアのストーリーに惹かれる人
- 王道とは一味違う、玄人好みのアイテムを探している人
- タフで長く愛用できるデニムジャケットが欲しい人
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