AO.の音楽と楽器とお仕事とたくさんの物欲。

神がかった物欲衝動と趣味のまま長年継続している音楽活動、音楽スタジオに関する気ままなブログ。と、ビジネス中心度読書感想文。音楽中心かもしれないし、突き動かす物欲衝動で様々なものをレビューとかしてみようと思います。

"伝説のプレゼンターへの道"読了。プレゼンテクニックの常套句。

伝説のプレゼンターへの道! (Kindle Single)

kindle で探して、kindle で getした電子書籍。まさかジャケットがピンクだったとは衝撃。今気づいた。。。AO.です。本書はamazon prime readingの本ですのでただ読みさせてもらってますw

今の会社では

AO.さん、ほんとはなすの上手ですよねぇ
すっと入ってくるですよねぇ

とかよく言われるんですが。はっきり行って私は人前で喋るのが苦手です。
思い起こせば二十数年前。。。

バンドブームでバンド活動をして1年目の冬。
思い切ってMCを買って出た私は、乱暴で勢いのあるMCを、客席の視線を全く気にせず続けた結果、、、
罵声しか浴びない、それはそれは思い出したら三日間くらい鬱で寝込んでしまうくらいの苦い思い出の持ち主。
それ以来、人前で話したりするのは本当に苦手なんです。

そんな私のベシャリがうまいと皆さんおっしゃるのです。これは、苦い私の経験以上に苦い経験をしていて、私よりも人前で話すことが苦手な人が多い可能性があります。コミュニケーションやプレゼンの知識を少し習得して、会社のみんなに手ほどきしなければ。

そういう思いでこの本を手に取りました。

あ、そうそうもう一つ、
社内で社長賞を受賞することができて、そのプレゼンを昨年実施しました。その際に、講師をお呼びしてプレゼン講習なるものを初めて受けました。その時ははっきり行ってピンとこなかったんですが、それではいけないなと思い、この本を手に取っています。

概要

私と同じように人前で話すことが大の苦手だった作者。コンサルに就職し、プレゼン漬けの日々を乗り越えるために培ってきたノウハウを、そのステップ単位に披露してくれています。

  • 喋るのが苦手だから資料を読むことで伝える
  • 伝わりやすい資料や文章作りを体得(文字数、フォント)
  • 話すことは全部書き出す→ポイントを書き出す→つなぎを書き出す
  • 場の空気の支配
  • 質疑応答について

などなどです。この流れに合わせて、作者が

  • 顧客へのプレゼン
  • 一般セミナーや大学でのプレゼン
  • 教育の観点で、子供、親へのプレゼン

とステージを変えてまいります。その中で体得してきたものを惜しみなく展開されています。

感想

正直感動レベルのお話はあまりなくて、冒頭お話しした、よくわからないプレゼン講習と似たり寄ったりなところはあります。でもその中で共通することは、プレゼンは

テクニック

なんだということです。正直、それがなんかさみしいんです。

いや、しかし。テクニックがないことで大事な素晴らしい本質的な内容が「伝わらない」ということは損ですもんね。。。

  • 文章は30文字以内
  • フォントは18以上
  • スライドを送る時は喋りながら
  • プレゼンの全体像を可視化(カーナビのごとく)
  • プレゼンターは立ち続けろ。決して座るな。
  • ボイトレに学ぶ「通る声」を作れ

そして、プレゼンテーションの意味付けも触れられています。

  • プレゼンは報告のサマリにするな
  • プレゼンのoutputは意思決定。そうさせるプレゼンになってるか

気づき

ホワイトカラーの時間を食いまくる書類作成

 このキーワード、どきっとします。流れとしては、だから効率的にパワポとか使いなさいよという話なんですが。本当に書類作成しかしてないですよね。正直。

  • パワポとかのソフトウェアの基本機能をちゃんと使いこなす。
  • 効率的に書類作成を行う。
  • 空いた時間で知的な検討をしっかりおこなう。

おっしゃる通り。

プレゼンは30分ノーカット収録の演技である。

まさに演技、収録、という印象を最近確かに感じます。注目を浴びるし。そう考えると、脚本も読まず空気も把握せずに演技に挑むことは万死であることと同じように、ぶっつけ本番なんてまずいよねという話です。


他にも小さな気づきや改めて納得!がたくさんありました。ただ多岐に渡っちゃうので割愛っす!

おまけ

上司がこんなことを言っていました。

プレゼンテーションとは、聴衆をA地点からB地点に正しく導くことだ。お前が聴衆を連れて行きたい地点はどこなのだ?

プレゼンは論理の正しい結果を伝える場ではない、論文ではないということです。
内容が正しいのかどうかではなく、それを聞いてどう感じて欲しいのかというところですね。

正直、先のプレゼン研修より、この本より、上司のこの一言の方が重いっすw

"〜中略〜ディズニーのホスピタリティ"読了。私の生きる信念の一つ。

9割がバイトでも最高の感動が生まれる ディズニーのホスピタリティ

TOCばかり読んで、TOC屋さんになってる AO.です。
が、まぁ一通り読破もしたので、何を読もうかと、古本屋を弄っていたところであった本です。
というのも、もともと鎌田洋さんのディズニーシリーズが好きなんですね。

この本は、自己啓発かどうこうというよりも、人の心に触れる感動小説、感動事例集、感動短編集という感じです。これでディズニーが僕は好きになったんです。(行ったことないんですけどw)

概要

ディズニーランドが大事にしているホスピタリティについて記載されています。

  • ホスピタリティとサービスの違い
  • ホスピタリティがもたらすメリット
  • ホスピタリティを発揮するための心得

的なところですね。

感想

あらためて

私、ホスピタリティが好きです

となりました。人の心に触れる、相手のことを考えた思いやり、おもてなし。日本の心だなぁと思いますね。日本は製造業品質が世界に勝負できると、経済界ではよく言われますが、おもてなしこそが日本の心、日本の強みだと感じますね。

やっぱりディズニーは好きです。行ったことないんですけど。。。
(そろそろいかなあかんなぁ。。。)

内容面はそんな感じなんですが、書き振りとしては、自己啓発色の強い書籍になっていてぶっちゃけ、

頭に入りにくい

というのが感覚です。いい話なので、もっと伝わるように書いて欲しいというのがわがままなところではありますw

気づき

いい口コミより悪い口コミのほうが10倍広がる

  • いい口コミ 1人→5人/年
  • 悪い口コミ 1人→50人/年
(゚Д゚;)

信頼は失うと取り戻しづらいという話ですが、こう定量的に言われるとなんだかドキッとしますよねー。

言葉は ×使う ○遣う

なんか言葉尻だけかもしれませんがこういう考え方が好きです。
使う・遣う(つかう)とは - コトバンク
あ、ちがうちがう。。そういう意味じゃないなぁ、、、

使う use 利用する
遣う dispatch 派遣する

うん、こっちだな。

自分の気持ちを 言葉という遣い を用いて 相手に届ける

的なニュアンスですね。

これ好きっす。

最後に

私はソフトウェア業界で働いています。ソフトウェア開発では日本では後進国とも感じることもあります。が、このおもてなしの心を仕事に結びつけて、おもてなし、思いやりの仕事進行って大事で、ニッポンのプロジェクトマネージャー,日本のビジネスマンの1つの核になれば良いなーと思いましたね。

"ザ・キャッシュマシーン" 読了!営業マネージャは今でも必読!

ザ・キャッシュマシーン

TOCに魅せられ続けている私です。
aostapp.hatenablog.com
などなどです。
今回読破したザ・キャッシュマシーンですが、この書籍の初版は2005年に発行されています。つまり

ゴールドラット博士が健在の時代に
コールドラット博士以外の人間が執筆

した本です。
ぶっちゃけ、そのスペックから、、、

まぁ、2流なんだろう

TOCのなんたるかはまだ学んでる最中の初級編であるにも関わらず、偉そうに考えておりました。

概要

グラフィック系技術、プリンター、スキャナー技術を持つCGS社の販売を通じて見えてきた課題をTOCの考え方で突破していく、痛快ビジネス小説です。2年間かけて、爆発的に営業パフォーマンスを向上させ、マーケティング長→営業本部長→ CEOに駆け上がっていくのはまさに痛快です。視点はマーケティング〜制約までの販売の一連のプロセスに加えて、顧客導入完了〜着金迄というお金の入りの全ての流れを追いかけていきます。
もちろんTOCの5つのプロセスにくわえ、クラウド、CRT、DBR、CCPMなどまさにTOCというのものを存分に使い成功していくお話です。

感想

読む前にまず言いたいことが一つありまして。

題名が下品というかゲンキンというか

他に言い方ありませんでしょうか?って思うくらいw嫌いじゃないんですけどね。

まぁそれはさておき、直近私は、小さなSI企業で営業監督もしてたり、販売パイプラインの整備なども直近で行ったりしたので、この話はかなり興味深く読み解く形になりました。そして

めちゃくちゃためになった!!

マジで。のちに述べる気づきが非常にたくさんあったことと、いわゆるSaaSの体力販売プロセスをベースとした現代のSalesPipelineの考え方とは少し異なる、利益に着眼したパイプラインの最適化がとても楽しい。

展開としては、
TOCエキスパートのバリーくんが主人公のすぐ近くにいることと、
主人公がかつてどのTOC書籍でも出てこないレベルで賢いことから、
話がスムーズに進みすぎるところが少し乱暴に伝わってくることもあるかもしれません。

しかし重要なことがちゃんと表や図解されているので、非常にわかりやすい。

あ〜わかりやすい。

気づき

販売プロセス単位のキャパシティ

先日会社でhubspotCRM(*free)の導入を行い、販売パイプライン管理を始めました。
パイプラインというのは、プロセスと、その販売確度(確度A,B,C,D的な)がメインなのかなと思っています。

sales pipeline のイメージ

本書ではそのプロセス単位のキャパシティに着目し文字通り制約を見つけ、活用強化を図ります。

  1. リード獲得
  2. 訪問、製品紹介
  3. ニーズの把握
  4. 提案と見積もり提示
  5. クロージング

とか簡単なパイプラインプロセスに対して、それぞれのステージの取引数とそのキャパシティを計測します。その結果、見積もり、提案に進んでいる取引が少ないということは、ここのリソースがボトルネックになってんじゃないの?
的なことを発見するところにあります。

感嘆

です。まじで。そうです、その通りです。と言いたい。
いきなりsales pipeline に対してTOCの制約理論スループット向上がここで出てくるんです。まだ50pくらいです。この本恐ろしいでしょ?

ソフトウェアエンジニア症候群

ソフトウェアエンジニア業界にいて、1エンジニアであり、そいつらをずっと育成してきて16年の私です。
これは、、、非常に耳が痛いというのが本音なんですが、かなり上手く表しているなぁという印象ですね。

もし時間があれば、
  • もっといいものを作ろうとする
  • もっと能率の良いものを作ろうとする
  • もっと完璧なものを作ろうとする
その時間全てを使おうとする

これは悪態ではなく「性質」と考えて取り組むことが必要ですね。

これは非常に重要です。後ろでは、個別完璧主義の否定、というか意味のなさを明記されています。

部分部分では完璧ではなくても、プロジェクトとしては完璧に近いといえる

ソフトウェアプログラムのリファクタリングを行って、効率的な関数を作成した。結果、プログラムソースは10k step --> 8k step に減少した。しかし、バグの量もパフォーマンスも大きく変わらない。

これははっきり言ってエンジニアのエゴだと思います。上記の通りエンジニアという人種の性質です。この性質を理解した上で、これを変えていかないといつまでたっても時間は浪費し、パフォーマンスは上がらない。。。

あぁ、、耳が痛いです。

販売目標設定にCCPM

四半期末症候群も月末症候群と同じくあり、実際に私の会社も四半期単位で売上が上がるビジネスをしています。そして、これを「そういうビジネスモデルである」という言葉を使ってしょうがないものとして取り扱っています。

本書ではこれは目標設定の問題であると捉えており、目標設定を

  • 四半期単位、達成しなければ罰する

 ↓

  • 月単位の高い目標、達成しなくても罰しない、年単位でバッファ(達成できないことで失っても良い売上の合計)

と考える。この考え方はまさにCCPMです。
例えば売上目標設定(予算編成)を考えた場合に

従来型 単位:M円

四半期 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
売上 30 35 40 45 150

CCPM型 単位:M円

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 buffer 合計
売上 14 14 14 15 15 15 17 17 17 18 18 18 42 150

(合計=1~12月の和 ー buffer)

となるわけですね。
こうすることで、四半期末症候群を回避し、毎月の高い目標のために頑張り続けることとが必要となるということです。
合わせて、達成時のインセンティブを大きくしなければならないこともあります。

機能別組織の弱さ

一連のキャッシュを生み出すプロセス=キャッシュマシーンは製造のように1部署、1工場の中でなされるわけではなく、機能別組織の中で組織を横断しています。この状況下では、組織間の連携がボトルネックになることもあることを強く示唆しています。

例えば、一連の入金までの管理が
マーケティング
→営業
→営業事務
→導入サポート
経理
と流れていく中で、個別機能で個別KPIを設定し、それを達成しようとシクハクしたところで、それはダメなんです。組織関連携のミスによるタスク漏れや、後続プロセスのボトルネックによる売上計上の遅れなどは往々にあり得ます。

これを一気通貫に把握し、とくに数字を背負う営業が、しっかり後続までバックアップする考え方が必要と提唱しています。そのためには、営業部員へのインセンティブは契約成立ではなく入金完了時であるということです。これはSCMの考え方ですね。ゴール2などをよめばSCMとのヒモ付きがわかりやすい気がします。

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ザ・ゴール2 コミック版

ザ・ゴール2 コミック版

最後に

営業マネージャの人にこの本を読んでもらって一度議論をしたいなと思っています。昨今の営業プロセスはhubspot社が本を出したように、「理系営業、論理営業」が賑わしています。僕は営業畑じゃないんで、アートではなくサイエンスとして営業を定義していくこの書籍には共感します。

みなさん、kindle化されていないので残念なのですが、ぜひご一読ください。

ザ・キャッシュマシーン

ザ・キャッシュマシーン

"会計天国 〜中略〜会社で使える会計ノウハウ"読了。エンジニアがBS読めるようになりたいと思った。

会計天国 今度こそ最後まで読める、会社で使える会計ノウハウ

ジャケ買いにっ近いですけど、このジャケットにこの中身、好きですね。そう、私の好きなビジネス小説の類になります。TOC系に比べたらだいぶんライトですけどねw

この書籍はprime readingに登録されいる書籍になってます。つまりamazon primeユーザである私は無料で読破できたということです。

本はタダで読んでも頭に入らん、金出して買って読んで初めて、

読むだけじゃなく理解するための一歩を踏み出す

と思っています。だから、本は金出してよめ。

とみんなに偉そうに言っているのにおかしな話ですはい。

ははw。。。どちらかといえば

金出すならよまない と思うような本を読んでも意味がない

という程度でしょうかw名言です。(嘘)

概要

交通事故をしたエリートコンサルタントが、現世にいいことをしたら生き返れるよという設定で
スペシャル会計コンサル知識を活かして、5人の経営者を救う

というお話でした。コンサルといえば領域が様々ですが、もっぱらコンサル、それも財務会計諸表から読み解く会社の現状と、未来予想というポイントに着岸されている感じです。

感想

まずビジネス小説としてのストーリー性、ここに関してはお粗末な印象です。深夜番組、深夜ドラマ的なノリを感じますw
死んでコンサルして生き返るというよくわからないフィクション性もそうなんですが、どちらかというとそれよりも、問題解決までがあまりに早すぎて、違和感があります。1年かけて改善するみたいなイメージの内容が1時間で、解決する(解決の糸口を見つめる、あるいは気づく)みたいなのは短絡感が否めません。

しかし!

会計知識のまるでない私からすると、BS一つでそこまで読み解くのか、(いや、読み解かれているのかと自分ごとに考える)というところに驚愕する感じです。漠然と会社のでも経理は最強だと考えていましたが、本当に最強だと感じました。「攻めの会計」感があって子気味良い感じです。

気づき

BSを読み解く

貸借対照表 BS を読み解く流れが、かなりわかりやすく書かれているのは事実です。

  • 資産と負債においても、流動資産負債の関係
  • BSはPLと違い創業からの脈々とした歴史の全て

とかは、わたしは「へえ〜」となると同時にあまりに勉強不足なんだろうなと、なんだか恥ずかしくなる次第です。

学校ではBSはバランスすることくらいしか教えてくれていなかった印象です。いや、寝てただけですねw
この書籍では、BSに関する上記を含めた多彩で実践的(というよりは、わかりやすい)に記載されています。動とつく資産と負債の持つ意味、それから、BSはこれまでの会社の蓄積(PLは年度単位)であるということから、BSの重要性も改めて理解できる印象です。

ただこれもね、BSを読まないといけないのかも?とまず私自身が思ったからこそその理解が進んだことは事実だと思います。

名言

どんな業種でも、粗利2,000万/年で10,000円/時間

そこまで言い切られたらびっくりするんですが、これくらいを目指せと記載がありました。驚きです。われわれSIerからみたら、売上じゃないの?!なんて言いたくなる始末ではあります。

生き残る組織は、過去を振り返り、より良い変化をし続ける会社

その通り。あは。TOCなどを含めた、カイゼンに着目している私には好きなキーワードです。変化を恐れて現状に固執することは万死です。

さいごに

非常にわかりやすい書籍ではあります!少しでも知識がある人には物足らないかもしれないです。

会計天国 今度こそ最後まで読める、会社で使える会計ノウハウ

会計天国 今度こそ最後まで読める、会社で使える会計ノウハウ

"何が,会社の目的を妨げるのか"読了。エリヤフゴールドラット博士のまさに金言集

エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか
度々申し上げております通り、私、最近音楽の3倍くらい、エリにはまってます。え?もちろんエリヤフ・ゴールドラット博士ですよ。エリのもたらす気づきや発見は感動と驚きの連続なんです。音楽に向かう姿勢すら、これにより見直される気がします。

この本はkindle版をよみました。

概要

この書籍は誤解を恐れずいうと、エリの「ベスト」盤です。w
前半は、TOCを導くに当たってのエリの探求として、トヨタ、フォードの生産方式について記載されています。これをある意味TOCという形に「汎用化」する手続きが、フォードの時代からちゃんと説明されております。過去のハーバードビジネスレビュー等の引用です。

後半は掲題の通り、エリの金言集になっています。これまで出版した書籍からの金言の引用と、筆者による解説がなされています。

感想

いわゆるベスト盤、かき集め盤ということがあり、それをわかってなかった手前、騙された感は否めませんでした。それは新発見がない感ですね。
しかし、よくよく読んでいくと、大事なことがかなりたくさん書かれています。これはただのかき集めじゃなくまさに

ベスト盤

と呼ぶにふさわしいです。ブックマークをつけるところが多くてもはや、ブックマークとして機能しませんw

気づき

この本はたくさんの気づきを与えててくれています。どうしていこうかな。。。

TPS トヨタ生産方式

TOCの源流となるフォード、トヨタ生産方式に見る全体最適。私ももちろん理解しているつもりなんですが、トヨタ生産方式TPSは、それはそれはすごい革命であることが何度となく表されています。読み辿りつつこんな記憶が出てきたので、これって。。。と感じたことを書きます。

トヨタ生産方式下請けいじめなどと言われた?言われてる?などということを聞いたことがある気がする。カンバンに馴染めない企業が淘汰されているということなのだろうか。。。

この辺りについて触れられていないんです。どう解釈しているのか、などが書かれてたら嬉しいなと感じましたね。

TPS,TOC
SCMの上流工程が零細弱小であることを無視しているのか、、、
いや、であれば、そこをボトルネックと捉えるべきじゃないのか、、、

など、少し悶々とした部分があります。

科学はコンフリクトを許さない

会社のみんなに、こんな例題を作って話したいなと思ったわけです。

skytreeの建築において
例えば、
 発注者:
666メートルでお願いしたのに600メートルしかない!
 受注者:
いや、ちゃんと666メートルの全長があります!

となった時に
じゃぁ間をとって634メートルにしようか。などという妥協は絶対しない。だから妥協なんぞはすべきではないのだ。答えは600か666かのどちらかしかなくて、
発注者:地上高666を要求
受注者:全長 666と主張
会話、理解の前提が異なることを明らかにすることが大切

ソフトウェアのの業界では、それがソフトだからという理由なのかもしれないが、その妥協が驚くほどたくさんある。

学生症候群

皆さんご存知の通り夏休みの宿題も、納期のある仕事も、決算のための業績も、月末にしかやらないことの話です。
ここで、いくら大きな声で

宿題は前もってしろ!仕事は計画的にやれ!

と指導をしたところでなかなかそれがなされない。
これは、そのできないことを叱るのではなく

人間はそういう生き物だ

と理解することが大切で、そういう生き物がどうやって計画的に、段階的に結果を出していく仕組みを作るのかが大切、その性質を逆に活かしながら、成果を出すためのマネジメントが重要だということです。

その他

  • 優先順位は今やらないことを決めることが重要

よく聞く話なんですがなかなか実践できない。。。

  • バッファを欲しがる気持ちは人間の相手を失望させたくない気持ちの現れであると理解する

これはちょっと哲学的で、胸に刻みたい金言ですね。。。

## 総括

一通り、ゴールシリーズ書籍を読破した人が改めて読み返して非常に価値のある書籍に仕上がっています。まさにベスト盤です。ただ、前段のゴールシリーズを読まずにこれを読んでも、、、どれだけ頭に入るのかなぁという感じではありますね。

最後の総括での読破をお勧めします。

エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか

エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか